(1)スティグリッツ氏
第3回アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞( ノーベル経済学賞)受賞者会議が20日からドイツ・リンダウで開催され、参加した多くの経済学者が中国経済の長期的な発展に楽観的な見通しを示した。
2001年の受賞者で世界銀行の前チーフエコノミスト・スティグリッツ氏は新華社の取材に応える中で、「私は未来の中国経済の成長を非常に楽観視している。現在の2けた成長ペースを維持するかどうかはわからないが、持続的成長を遂げることは予見できる」と述べた。
スティグリッツ氏によると、中国はすでに製造業、インフラ、サービス業、科学技術などの各方面でしっかりとした基礎をうち立てており、中国経済が今後も持続的で安定的な成長を維持すると信ずるに足る理由がある。米国、欧州、日本の経済が鈍化する現在の情勢において、中国経済の急成長は世界の経済成長を牽引する重要なパワーになっている。
(2)フォーゲル氏
1993年の受賞者で今年82歳になるフォーゲル氏も中国経済の「楽観派」だ。フォーゲル氏は取材に応える中で「今後数十年間、中国経済は引き続き8~10%の成長ペースを維持するだろう」との見方を示した。
フォーゲル氏がさらに説明したところによると、8%の成長ペースで計算すると、うち5%は現在の工業労働生産効率の向上によりもたらされるものであり、残り3%は農村労働力の都市への移転によりもたらされるものだ。工業労働者一人当たりの生産効率は農業労働者の5倍であり、このことは農村の労働力が都市に移転すれば、生産効率が5倍の労働力に生まれ変わることを意味するという。
(3)マンデル氏
1999年の受賞者で「ユーロの父」と呼ばれるマンデル氏は、大会報告の中で、中国経済の今後の長期的発展についてさらに大胆な予測を示した。マンデル氏は、中国経済はさらに未来に向かって飛躍すると予測し、経済力が一国の通貨の地位を決定すると指摘するとともに、今後の数十年間に国際金融活動に占める人民元の地位も中国経済の飛躍に伴って向上するとの見通しを示した。
経済学者たちは、未来の中国経済が解決しなければならないさまざまな問題についても率直に述べた。スティグリッツ氏は経済体制の刷新、輸出競争力、市場化改革、農村地域の発展などの問題を挙げた。フォーゲル氏は西部地区と沿海地区との収入格差の解消が、未来の中国が解決すべき最も重要問題だと指摘した。