
北京金融街の一角
中国人民銀行(中央銀行)は、先日発表した『中国金融安定レポート(2008)』で、当面中国の金融改革は新しい局面に直面し、金融の安定に影響するいくつかの国際要因が存在していると指摘した。レポートでは、9つのリスクに注目する必要があると警戒を呼びかけている。
1、 国際経済や金融情勢の変化を注意深く見守り、国際金融市場の動揺による連鎖のリスクを防ぐ。
2、 引き続きマクロ調整政策の健全化を図り、経済構造の不合理によって生じるリスクを防ぐ。
3、 国際収支状況を改善し、健全な越境資本流動モニタリング・メカニズムを確立させる。
4、 有力な措置をとり、全般的な価格水準の速すぎる上昇を防止する。
5、 資産市場運営メカニズムを改善し、資産価格の急激な変動のリスクを防ぐ。
6、 債券市場の発展に力を入れ、融資構造を確実に改善する。
7、 金融改革と革新を一層加速させ、金融機関のリスク制御能力と競争力を高める。
8、 投資リスクに関する教育を強化し、投資家の自己保護能力の向上を図る。
9、 金融監督、管理、協調を強化し、金融セーフティネットの確立とその健全化に取り組む。
レポートでは、証券や保険業への2007年度業種別評価を踏まえ、銀行業金融機関の資産総額は引き続き増加し、自己資本比率は基準をクリアする銀行の数がさらに増え、商業銀行の不良債権率は引き続き低下しているとしている。
また証券会社の基礎制度の構築は絶えず強化され、総合管理は既定の目標を達成し、リスク処理もおおむね終わり、顧客資金の第三者預託制度も全面的に実施されて、証券会社の資産と利益は大幅に増加したと指摘している。
基金業は急速に発展しており、基金の規模と単位あたりの時価のいずれもが昨年に比べて大きく増え、市場に対する影響力が著しく向上した。保険業全体の実力もいっそう強まり、保険サービス分野がいっそう広がって、政策性農業保険では突破が見られ、保険会社の資産規模や保険料収入、保険資金運用収益率は、前年に比べていずれも大幅な伸びを示した。